てくてく行こう

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偽1万円札 フィリピン両替店に複数 過去にない高精度 03/05

フィリピン・マニラの両替店に昨年12月以降、大規模な印刷施設でしか作製できないとみられる精巧な偽造1万円札が持ち込まれていることが毎日新聞の取材で明らかになった。日本の偽札鑑定の専門家は「過去にない高精度の偽札」と指摘。日本の警察当局は情報収集を行うとともに、国内に持ち込まれる可能性もあるとして警戒を強めている。

 昨年末以降、マニラ首都圏の複数の両替店で見つかったのは、偽造を防ぐため最新技術を駆使して04年から発行されている、「E1万円券」の偽札。一見して本物と見分けがつかないが、偽札には表の右側の太いカーブの部分にある細い線が印刷されていない。

 また、見る角度で色や模様が変わるホログラムをなぞると、本物よりわずかに凹凸があるほか、透かしがわずかに薄いなどの特徴がある。

 偽札が持ち込まれた両替店のうちの1店によると、昨年12月、初めて若いフィリピン人女性が3枚の1万円札を持ち込んだ。このうち1枚を偽札だと感じ「預かる」と告げると、女性は2万円分だけ両替して店を出たという。フィリピン国家警察も偽札の一部を押収、関連情報を集めている。

 偽札を日本に持ち込むと関税法違反などに問われるため、毎日新聞は両替店で偽札を撮影し、画像を日本の鑑定の専門家2人に送り鑑定を依頼した。その結果、▽カラーコピーやレーザープリンターでは再現できない、マイクロ文字と呼ばれる肉眼では判別が難しい小さな文字がすべて再現されている▽ホログラムを固定する特殊な透明シートが使用されている--など、最新技術が模倣されていることが分かった。

 鑑定を依頼した偽造通貨対策研究所(東京都中央区)の遠藤智彦所長は「北朝鮮が関与していると言われる偽1万円札よりも数段精巧で、商業印刷のレベルを超えている。知る限り最も高精度で秀逸な出来栄えで、現金自動受払機(ATM)を通過する可能性もあり、日本円のスーパーノート(北朝鮮が関与したとされる精巧な偽造米100ドル札)が出現したと言わざるを得ない」と話している。

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